仔猫を拾った王子様



「あぁ、それも高城に言われていたんだよ。高城のヤツ…君達のことを…」


「認めてない、ってことですよね。あんのクソ親父…」


「ま、待ってよ、どういうこと?お父さん…」


「悪いな、梨沙。娘に嘘をつくなんて、父さん最低だな…」



あたしは、ただこの事実に呆然としていた。



そこまでして、あたしは那李と一緒にいたらダメなのかな。




あたし…───

梨沙さんに、嘘ついたことになる。



それも、今のあたしには心の重荷で。



とりあえず、

吐きそうだった。





< 140 / 271 >

この作品をシェア

pagetop