仔猫を拾った王子様
《第4章》反撃開始
──「那李君。あまりお父さんを恨まないんだよ」
楽しい空気の中、梨沙さんのお父さんが口を開いた。
「…しかし」
「君達の思いや絆は今のようなことが合っても、壊れなかったじゃないか。変に高城に刺激しないほうが…
身のためにもなる」
多分、この場にいた全員が息を飲んだ。
梨沙さんのお父さんの言う通り…。
「確かにそうですが…、あの人はこっちがこのままでいる限り何か仕掛けてきます。だから…」