仔猫を拾った王子様





次の朝。


やっぱり、あの疑問がどうしても気になって具合悪くなったようだった。


だから今は全然平気。


「本当に大丈夫か…?」



「うん!あたし、ちゃんと待ってるね」



「あぁ。いってくる」



「いってらっしゃい」




ドアの向こうに、那李は行ってしまった。


事故にあいませんように。


見送った後、部屋に戻ろうとしたとき。





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