仔猫を拾った王子様




「お前は?」






答えは一つ。

決まってる。



「………私も…好き…」



ぎゅって抱きしめられて、息ができないくらいだった。


それがとても暖かくて、大きくて。



那李の高い洋服に涙をぬぐってしまった。




「良く言えました」



ぽんぽんって頭を触ってくれて。

もっと涙がでてきた。




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