仔猫を拾った王子様


ゆっくり、ドアを開けた。


「あたし…那李のお父さんに認められたい」

「あぁ」


「でも、ここにずっとは居ちゃダメな気がするの」




こんなのわがままだって分かってる。



「……それは、…俺様におねだりしてんのか?」


「…………うん」



ダメって言うよね…

でも、あたしの意見は変わんないよ。




「仕方ねぇな。明日、朝イチで日本に帰るぞ」



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