仔猫を拾った王子様
キスされて、こんなになってるアタシが那李にバレたら…
大変でした…。
「う、うわー!おいしそー!」
「なんだ?話し方、ぎこちないけど」
「そ、そう?気のせいだよっ気のせい!」
「…ホント、変な女だな」
「ほら、那李も一緒に食べようっ」
ドキドキが、おっきくなる前に…
落ち着け、アタシ!!
───
その時、違う部屋で、電話の音が鳴った。
……それは、私達の別れのカウントダウンを意味する電話だとは、このときは、まだ気づいてなかった。