赤い下着の主
優は決して我慢ができない子供ではなかった。
おやつを時間まで待てないことはなかったし、欲しいおもちゃだって誕生日やクリスマスまでちゃんと待てる利口な子供だった。
部活だってそうだった。
サッカー部のキーパーとして、PKの時もキッカーがボールを蹴り出すまで飛び出さずに我慢強く神経をめぐらせていることができていた。
それなのに、ここ最近はその我慢強さが発揮できずにいる。
特に学園の美人教師、玉置の前では、ほとんど我慢が効かない。