赤い下着の主

 玉置はボロボロ泣いて、優はそれを落ち着かせようと微笑んでみせる。

「それで……高澤先生は……何て?」

「これ以上先生に関わるなって。そうしたら、バラさないからって」

 玉置は俯いて、グスッとしゃくりあげる。

「ほんと? 梶原君、退学とか、ならない?」

「ならないよ」

「よかった」

 ベッドに座って泣いている彼女が、とても小さく見える。

 学校での玉置では考えられないような泣き顔。

 アイメイクも落ちていく。

「先生」

 ティッシュで涙を拭ってやると、潤んだ目が優に向く。

「最後に、抱いていい?」

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