赤い下着の主
すっかり重くなってしまった美奈実の体は、寝慣れたベッドに沈む。
ドク、ドクと単調にリズムを刻み、汗ばんだ肌に髪が貼り付いている。
「先生、可愛い」
まだ言うか、こいつ。
童顔のくせに大人のフリをしたがる、この生意気な男。
「何回イッた?」
そんな恥ずかしいこと聞かないで。
まだ幼さの残る可愛らしい顔で不敵に笑い主導権を振りかざす。
体を委ねてしまったこの梶原優(まさる)という男は、あろうことか美奈実の勤める高校の生徒である。