赤い下着の主



 事を終えベッドでまどろんでいると、それを許さないとばかりに梶原の顔が近付いてきた。

 条件反射的に唇が触れ合わせると、クスッと可愛い顔が笑う。

「さすがに、疲れた」

 ドサッとベッドに体が沈み、その衝撃で美奈実の体も弾む。

 梶原がこの部屋に来た時には明るかった外が今ではもう夕焼けに包まれている。

 何時間も没頭していたのか……。

 起きてすぐにスイッチを入れるアロマディフューザーも、とっくに動作を停止している。

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