いつまでも


「舞はね、たっくんと付き合ってても好きってなにか分かんない」
「えっ!?」

突然、真面目な顔で話始めた舞は真っ直ぐ前を見ていた。

「好きって人それぞれだもん。こうゆうのが、好き!!みたいな決まりはないと思う」

「……」

「ただ、舞はたっくんが好き。心がぽかぽかして、気づいた時には手遅れだった。」

舞はほんのり頬を染める。

「舞は、気づいたら手遅れなぐらいたっくんが好きだった。」

「舞…」


いいな…って、思った。
舞は可愛いなあって、本当に…思った。


「だからね、晴。好き、なんて理屈じゃないよ。自分に素直になったら分かるよ?」


可愛らしい笑顔で、舞は私にそう言った。

舞の言葉は何故か、心に響いたんだ。

「ありがと、舞」
「うんっ」


冷たい風が吹く中、私の心に暖かい風が吹いた気がした。





_
< 26 / 26 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

あなたと私
yuuna†/著

総文字数/4,141

恋愛(その他)13ページ

表紙を見る
誘惑Baby
yuuna†/著

総文字数/26,059

恋愛(純愛)78ページ

表紙を見る
いちごみるく
yuuna†/著

総文字数/1,185

恋愛(その他)3ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop