僕の大切な人
「もう、そろそろかしらね」
「劉泉の報告では
そろそろのはずなのですが
どうしたのでしょうか」
「きっと、彼が手土産持っていきたい
からってどっか寄ってんだよ
それで、拓海はそんなのいいからって
言いながら、彼の言うとおり寄ってる」
「清人様の言う通りでございましょう」
「沓泉、俺の感は外れてると思うのか」
「そうは、言っておりません」
「沓泉は、俺に対して冷たいよな」
「そんな事はございません」
「劉泉は、拓海の言う事に
何の文句も言わない
無理なこと言われても
当たり前と思ってるのか
何も言わず言われた事をやる
沓泉は、俺に文句言うだろ」
「それは、しょうがないのでは
ないのでしょうか」
昔から、沓泉に弱いんだよな
威圧感っていうかさぁ
「そっそれにしても遅いな」
「そうですね、5分お待ちしても
帰っていらしゃらない場合は
拓海様に連絡してみます」
「そうだな」