僕の大切な人
「5年前の父さん達と今の父さん達では
確実に違うよ、5年前の父さん達だったら
例え、真奈美が普通の家の娘だとしても
結婚を反対される事はなかったと思う
俺が、真奈美を紹介しようとした
3年半前…
父さんも、母さんも、結婚するなら
然るべき家の娘さんとでなければ
反対だって言い出した
真奈美は、然るべき家の娘だったから
反対されなかったけどね
もし、反対されてたら俺は家と縁を切ってた
それくらい、本気で真奈美の事が好きだから」
「…清人」「…清人さん」
「誤解しないでください
拓海が同性と付き合うのは反対です」
「そうか」
「綾さんとの、お話は考えてみます」
「その方がいいです」
「清人、今日は悪かったな」
「真奈美さんが、待ってらっしゃるでしょう
早く帰ってさしあげてください」
「はい」