僕の大切な人
「(蓮、元気ねぇけど、何かあったのか)」
「(この間の話の事で悩んでるのかも?)」
「(それは、違ぇだろ、あの話は
そこまで悩む事じゃねぇし
何も今すぐって話じゃねぇ
行くのは数年後でもかまわねぇんだから
あんなになるまでの悩み事じゃねぇよ)」
「(そうだよね…
でもさ蓮君が元気じゃないと
なんかさぁ)」
「(そうなんだよな)」
「瑠依さん、冬華さん、どうしたんですか」
「どうって…何でもねぇよ」
「今日は、この時間になっても、
お客さんが来ないなぁって話してたの」
そんな話なら、僕も話にはいってもいいのに
コソコソと僕に聞こえないように話して…
「そうですね、珍しいですよ」
「そんなこと言ってたら
お客さん来たみたいよ」
「そうだな」