僕の大切な人
2人は、無言でお店の裏にある
公園に向かった。
「…拓海」
「蓮、俺は話をしに来た」
「…婚…約…者…は…?」
「婚約は、きっぱり断ってきた」
「でも…」
「俺との婚約が破棄になったとこで
会社に何の影響もねぇ
蓮が、気に病む事はねぇよ」
「…拓海のご両親は、
僕達の事認めてくれた?」
「それは…」
「そうだよね…僕にはもう身内と呼べる人は
1人もいないし、それになにより男だしね」
「俺はこれからも蓮、お前と一緒にいたい」
「拓海のご両親が、
僕達の事認めてくれるように…」
「蓮」