僕の大切な人
「…今の時点で話をしても
拓海のご両親が認めてないのなら
今回と同じ事が繰り返し起こると思う
縁談を持ちかけられたり、お見合いとか
そして、その女性が僕の前に現れて
別れてほしいとか言いに来るんだ
今回の事で、結構凹んだのに…
それが、繰り返し起きるんなら
僕は、それに耐える自信がなし
僕は、そんなに強くない…」
「蓮」
「僕だって、拓海に告白された時
本当に嬉しかったんだよ
男の僕に、真剣に本気で告白してくれた
あの時、すぐ返事しようと思ったけど
冷静に考えて、返事した方がいいと思ったから
返事は待ってもらったんだよ
だって…同性で9歳離れてるし
僕自身も幸せになりたいけど
拓海自身にも、幸せだって感じて欲しいから」
「俺だって同じだ、同性で9歳下だからな
でもな、俺自身で決めたんだ
俺が一緒にいたいと思い
幸せにしたいと、そう思った
それに、俺も幸せになりたいから
そう思ったからこそ、蓮に告ったんだ」
「拓海がそう思うなら、
ご家族と話し合ってほしい」
「蓮の気持ちは、
分かったけど俺はっ「分かってる」…」
「拓海の言いたい事、でも今はお互いに
離れた方がいいんだと思う」
「蓮!!」