僕の大切な人







「拓海、久しぶりだな」

「豪、久しぶりだな
しけた面してどうした?」

「今日、すげぇ大切な人と
永遠の別れってやつをしてきた」

「そっか…」

「拓海、少し付き合ってくんねぇか」

「あぁ」



俺は、高校大学とよくつるんでた
ダチの渡井 豪(29)とBar【黒】に来た。

俺達は、VIPルームの個室で無言で
ひたすらウイスキーを飲んでいた。


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