僕の大切な人
「でも…そんな事してたら
増々彼の事が好きなんだと
自覚しただけだった
悶々と日々を過ごしてるだけだった
そんな時、彼が俺に会いに来てくれて
俺に…好きだ、愛してると告白しに来た
俺は、柄にもなく号泣した…」
「良かったな」
「すげぇ幸せだった
俺も彼も、身内は誰もいないから
すぐ一緒に暮らし始めた
大ゲンカもした事あったけど
幸せだったんだ、でも4か月前
彼が、体の不調を訴えたんだ
大丈夫だと言う彼を無理やり
病院に連れてった、そこで…
医者が詳しく検査したいからって
そのまま、検査入院」
「何の病気だったんだ?」
「癌、しかも進行性のな
医者には、3か月って言われた」
「入院して、治療したんだよな」
「彼は、入院は拒んだんだ」
「どうして…」