僕の大切な人
俺は…
久しぶりに朝飯を食い
久しぶりに電車に乗り
今アクアの前にいる
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃい」
「あの…」
「今日は、貸切ですから
どこに座ってもいいですよ」
「奥の端がいいんじゃねぇ」
「何で?」
「これから、手紙読むんだから
そのほうがいいんだよ」
「あの、俺は手紙を受け取りに来ただけなんですが」
「ここで読んだほうがいいと思うよ」
「俺もそう思うぞ」
「でも…」
「俺の渚が言ってんだからそうしろ」
「恭司、何言ってんの」
「・・・」
「俺と渚は生涯のパートナーだ
付き合ってから30年以上経つ
蓮とこのまま上手く付き合っていけたら
俺達みたくなれるかもな」
「・・・(羨ましい)」