オオカミ達との暮らし方。
最悪な再会


加藤にわたされた寮内の地図を手に男子寮の中を歩く。

う・・・。なんかすんごい違和感。


「ここか・・・」

今日からあたしの部屋になるとこの
部屋の扉の前で足をとめた。

「しかも2人部屋って・・・」

超危険じゃん。
まぁもっともあたしを襲うような奴は
この世に存在しないだろうけど。


キィィィィィ


少しずつ、少しずつ、扉を開けていく。



 「誰?」

扉を開けると、そこには一人の男の子。


開けた瞬間に即質問してきた。


「あ・・・、え、えと、あた、じゃなくて俺は、転校してきた七瀬 春流だ」


「七瀬 春流・・・?」

軽く自己紹介をすると、男の子はジロジロとあたしのことを眺めてきた。


「俺は・・・。佐久間 翔汰。ヨロシク・・・」

自己紹介をしてきたが、まだあたしのことを見ている。


「な・・・、なんだよ・・・」


女だってバレた??

だとしたらかなりヤバい。


「どっかで見たことあるような・・・」

あぁ、視線が痛いよぉ・・・。


「ねぇだろ・・・」

「そうだな」


あれ?案外あっさりと受け入れてくれた?

まぁそっちのが好都合だけど・・・。

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