オオカミ達との暮らし方。
ガチャ・・・

閉ざされていたドアが開かれる。


「「「ちょ、何やってんの?!」」」


そこにいたのは、3人の男達。

みんな目を丸くしてコッチを見ていた。


「翔汰ぁ~。なに襲ってんだよ。つーかソイツ誰?」

「翔汰、そういうのが趣味だったのか。」

「マジかよ~。」


3人の男達が口々に言う。


あ、そっか。あたしヅラかぶってたわ。
よかった~・・・。


・・・って、
この状況、マズいんじゃない?!


「ハハハハ。そうだよ。俺はこういうのが趣味なんだze。
 例え相手がゴミだったとしても愛せるよ・・・」


おぃ、何言ってんだこの男は。

あたしは
押し倒された体勢のまま翔汰を睨みつけていた。





「は、初めまして・・・。なっなっせ春流で、す」

4人の男共に囲まれて、ガタガタしながら
あたしは自己紹介をしていた。


よく見ると、みんなすごく顔が整っている。

芸能人になれそうな・・・・・・。


「つーか、コイツ目ェ、でかぁ・・・。女々しいし、女じゃねぇの?」


ドキッ


あたしの顔を覗き込みながら1人の男が言う。


「お・・・女じゃ、ねぇよっ」

男口調で言うも、噛みまくりで不自然だった。


「まぁまぁ。みんな春流のために自己紹介しようよっ!」


ノリのよさそうな男の子がそう言って空気を和らげてくれた。

ありがとうっ!この恩は一生忘れないぜ・・・!!


「僕は東雲 光輝(しののめ こうき)だよっ。よろしくね♪」


ニコニコ笑顔をこちらに向ける光輝くん。

あぁ、なんて可愛いんだろう・・・。癒される。
< 7 / 13 >

この作品をシェア

pagetop