Special Ability


人のいないところに行った。


ママは私を抱きしめる

「蒼生…ごめんね…
本当にごめん…」

「うん…でも何で…」

「強く生きてほしかったの…
私…こんなことしてるけど、
本当は弱いから…弱かったから…
これは愁…あ。蒼生のお父さんね、
愁と決めたことだから…」


パパと…。


そうなんだ…


「パパは…?」

「会いたいか~
でも今日は出勤日なんだよね…」

「アビリティ学園の警察署で働いてるよ。
今度会いに行きなよ~
これ写真!」


そう言って渡されたのは



男の人と赤ちゃんが写ってる写真。


「愁と蒼生だよ」

ニコッと笑った。




「私とパパ…」


これがパパなんだ…


「優しい人だから、普通に話しかけても大丈夫だよ!」

「うん…」


今度会いに行こう。


初めてパパに。


「あ…そうそう…
さっき物を操れる能力使ってびっくりしてたでしょ?」

「え…?うん…」

「あれね…」



ママから聞いたのは驚きの言葉だった。


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