Special Ability
その時、
ガチャッ―
誰かがやってきた。
「ゆうくーんっ
おりこうにしてたかな~?」
「美玲…」
「あっ蒼生ちゃん!
ゆうくん、おりこうに待ってた?」
「うん…
この子…どうしたの?」
「親がいないから私が世話役!
でも今度から蒼生ちゃんもいるし、
楽になったかも♪」
「あのねぇ…」
別に可愛いからいいけどさ。
この子、扱いにくそうじゃん?
さっきから素っ気ないし…
喋んないし…
「みー…」
「ん~?
あ、そうだったね!
はいこれ!」
「ありがと…」
美玲があげたのは
ペロペロキャンディー。
美味しそうに食べてる。
やっぱ子供は子供だね…
可愛いとこあるじゃん
「ゆうくん、神楽坂蒼生だよ?
よろしくね?」
「あおい…?」
「うん、蒼生。
よろしくね!」
「よろしく…」
か…
可愛い…
やばい、
いつもの私じゃなくなっちゃいそう…