その男、危険人物にて要注意!!
好きな人ができるって、こんなに幸せな気持ちになれるんだ。
松田さん背中に緊張気味に腕を回して、あたしも抱き締める。
「紗雪ちゃんに会いに行こうと思ったけど、仕事が急に忙しくなって行けなかったんだ。 寂しい思いさせてごめんね」
「松田さんが忙しいのは知ってます」
「夏休み中の予定はどうなっている? どこかに出掛ける?」
夏休み中の予定?
こらからは明日香とまた遊んだりするくらいで、特には無い。
実家にも帰らないし……。
特にこれといって予定はない。
あわよくば、松田さんとデートできたらいいなって、ずっと思っていた。
お休みが不規則だから、松田さんのお休みの時にあたしがいなくてデートできないのは、寂しすぎる。
「ならさ、なるべく紗雪ちゃんの夏休み中は俺とデートしよ? 早く上がれたときは一緒にご飯でも食べない?」
松田さんとご飯!!
お仕事終わりでも、一緒に過ごせるなんて嬉しい。
「連絡、くださいね?」
「するよ」