その男、危険人物にて要注意!!
「じゃあさ、これから出掛けない?」
「本当!?」
「いいよ。 最近ずっと忙しかったし、紗雪だって新学期が始まって新しいものが欲しいんじゃない?」
新学期が始まって、いろいろ欲しかったとこであったけど……。
「お仕事は?」
「今日は無し」
「じゃあ、行く」
久しぶりのお出かけだ。 お姉ちゃんは自分の車を持っているから、たまに乗せてもらったしている。
あたしも免許は一応はあるけど…… お姉ちゃんの車を傷付けたくないからあたり乗らないんだ。
「紗雪、運転する?」
意地悪く笑いながらお姉ちゃんがあたしに聞く。
「しなーい。 あたしは助手席」
せっかくお姉ちゃんがいるんだから、ここはやっぱりお姉ちゃんに運転してもらいたい!
「じゃあ、準備して行こうか?」
残りのコーヒーを飲み干したお姉ちゃんが立ち上がった。