その男、危険人物にて要注意!!




結局、最後まであたしは松田さんにミルクプリンを食べさせて貰ってしまった。

最後まで食べさせ終えた松田さんは満足そうに楽しそうに今、食器などを洗っている。


「紗雪ちゃん、美春先輩って今日は何時頃帰るの?」


キッチンから松田さんが話しかけてきた。


「もう帰ってきていると思いますよ?」


朝からお姉ちゃんは用事があるとかで出かけていった。

帰りはそんなに遅くはならないって言っていたから、もう帰ってきてあるはずだ。


「もう、9時過ぎているもんなー」


気づけば時間は、9時を過ぎていた。

松田さんとの時間はあっという間に過ぎていく。

もうちょっと、一緒に居たいけど…… これ以上は無理だ。

松田さんがあたしを部屋に泊めるなんてこと、今まで1度もない。

ましてや冗談でも“泊まっていく?”と言ったことすら無い。


「これ洗ったら帰るから、準備して」


ほら、今夜もこうやってあたしを帰す。

でも、遅くならない内にあたしを帰してくれるとこ、嫌いじゃない。

お姉ちゃんが心配しないようにって、配慮してくれる松田さんにまた一つ、好きが増えていく。




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