その男、危険人物にて要注意!!
「まぁ…… 暇と言えば、暇…… ですかね? 仕事があって、休みは不定期ですけど」
「じゃあさ、暇なときでいいんだけど…… あたし、明日からまた出張になっちゃったんだよね。 だから、たまに紗雪の様子を見てくれない?」
えっ…… 出張?
…… お姉ちゃん、あたし。
そんな話し、一度も聞いてないよ?
「当たり前でしょー、まだ紗雪には言っていなかったんだから」
「話してくれたっていいじゃん!」
「だから、いま話したでしょ」
…… いまって。
松田さんに話したんじゃないの?
「明日のお昼頃にはもう、出ちゃうんだけど…… 頼めない? 二日か三日なんだけど」
「別に大丈夫です」
「本当! 助かるー」
勝手に話しを進めないでッッ!
なんて思ったとしても、無意味な話し。
「じゃ、よろしくね」
なんて言って…… 松田さんと話しを済ませてしまっている。