その男、危険人物にて要注意!!
だから、あたしは出張にお姉ちゃんが行っていて一人手寂しくても頑張れるのかも。
将来は職業は違うとしても…… お姉ちゃんみたいになるのが、夢だ。
「紗雪ちゃんならなれるよ」
「ありがとうございます」
やったね、松田さんにそう言ってもらえると嬉しい。
「それ、食べ終わったらケーキ食べな」
「はい」
そうだ、松田さんにはケーキをもらったんだ。
あたしがこの間“ケーキ、好き”って言ったからわざわざ買ってきてくれたらしい。
さっき、すこしだけ中を見たけど…… イチゴのショートケーキだった。
「ごめんね、コンビニのケーキで。 本当はケーキ屋さんのケーキにすればよかったんだけど……」
松田さんが申し訳なさそうに笑うから。
「あたし、イチゴのショートケーキも好きです」
そう言って、笑う。
二人で話ながら食べていたら、松田さんが先に食べ終わった。