その男、危険人物にて要注意!!
松田さんの知り合いの方って…… どんな人なんだろう?
松田さんの交友関係は当然だけど、知らない。
「松田くん、ですか?」
50代、くらいかな?
ここの店員さんらしい人が話し掛けてきた。
「はい。 いつも、息子さんにはお世話になっています」
「今日はゆっくりしていってください」
あたしにも小さく微笑みかけ、女性の方は奥の方に消えていった。
「今の人、俺の上司のお母さんなんだ」
「上司?」
「そっ、紗雪ちゃん、こういったとこ好きだと思ったから連れてきたんだよね」
松田さんにあたしの好みを知ってもらえた事に、感動もしたけど。
こうやって、連れてきてもらえたことにも嬉しさがこみ上げる。
「そうだ、紗雪ちゃん。 ケータイ貸して」
「ケータイ?」
首を傾げながら、あたしは松田さんにケータイを渡す。
「あっ!!」