ここにある
一瞬、詩音が鳴いたのかと思い、あたしは詩音を凝視した。


でも、すぐに、そうではないと首を振り我にかえる。


これは日常、嫌というほど聞いている空腹音だ。


あたしは自分のお腹を、押さえた。


あれ?

今のって、あたしじゃない…
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