ここにある
「ドムズに入ったことないの?」

「んー…ってゆうか、こういう店、入ったことない」

「う…そ、でしょ?」

「本当」


嘘は嫌いだからつかないって、と少し唇をとがらせる詩音に
「そっか」とあたしは、なぜか満足げにうなづいた。

「じゃあさ、やっぱり絶対、入ろうよ」

「んー…大丈夫かなぁ…」


「もう、しょうがないってことで!」

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