ここにある
それは詩音が、例え何に興味を持っても、それ以上は絶対に踏み込まないという主張。


知りたいと思っても、そのための行動はとらないということ。


あたしの胸は激しい鼓動の乱れとともに、きりきりと痛みだした。


そして…

詩音はまだ、あたしの名前を聞いてこない。

その事実が、さらに
胸の痛みを誘発させる。
< 132 / 281 >

この作品をシェア

pagetop