ここにある
自分の感情を止められなかった。

どうしようもない、自分のみじめさ、腹ただしさ、悲しみ、憎しみ…


それを詩音にぶつけていた。



あたしが、一番それをしてはいけない人間なのに…

人に言える立場ではないのに…

あたしは、詩音に怒鳴って、叫んで、みっともなく泣き崩れていた。


< 138 / 281 >

この作品をシェア

pagetop