ここにある
恐怖と驚きに、びくりと肩が跳ね上がる。

そのあたしの肩をもぎ取るように、手はぐいっと力を込めた。

その瞬間

あたしは手を振りほどこうと、力まかせに、めちゃくちゃに暴れた。


しかし、手は離れない。

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