ここにある
あたしは服を着替え、部屋で原田を待つことにした。


母は仕事を休んだらしく、台所で洗い物を始めたようだ。


学校にあたしの言い分が通じたら、この家も出ようと思う。
ひとりで働いて、生活して、生きていって…

出来るかどうか、迷うようなぜいたくな選択肢は、あたにはない。

そうするしかないんだから。
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