ここにある
迷惑…?

あたしが、お母さんに迷惑をかけてる?

そんなこと…

とっくにわかってる!

あたしが、ここにいたらいけないことくらい、知ってる!

だから、ひとりで生きようって考えた…

壊れ物みたいな強がりだけど、それがあたしにとっては、最後の宝物だった…


胸に悲しく抱え込んでいたそれが

今、ぱらぱらと崩れていく。


からっぽの体に崩壊した強がりの破片が、むなしい音を響かせ消えていった。



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