ここにある
ぼんやりと考えていたあたしに

「もしかして、迷惑だったり…する?」

詩音は心配そうに顔をのぞき込んだ。

詩音には、もうそんな顔をしてほしくない。

そう…

あたしが、いなくても…

前に進んでほしい。


「全然、迷惑じゃないよ!」

あたし達は対岸へ渡るため、橋を目指して走り出した。

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