ここにある
「そっか…陶子は海になりたいんだ…」
隣の詩音は、神妙な顔つきで考え込んだ。
それから、こめかみを押さえコツコツと人差し指でつつき、黙り込む詩音に
やはり、あたしには使いこなせない言葉だったのかなと不安になった。
「…やっぱり、おかしいよね」
一度言った言葉を取り消すわけにもいかず、苦笑いでごまかそうとすると
「それ、おかしくない」
詩音が真剣に答えた。
隣の詩音は、神妙な顔つきで考え込んだ。
それから、こめかみを押さえコツコツと人差し指でつつき、黙り込む詩音に
やはり、あたしには使いこなせない言葉だったのかなと不安になった。
「…やっぱり、おかしいよね」
一度言った言葉を取り消すわけにもいかず、苦笑いでごまかそうとすると
「それ、おかしくない」
詩音が真剣に答えた。