ここにある
詩音は人が当たり前に知っていることを、知らないかもしれない。

独自の世界観から生まれる言葉は、人を惑わせ、誤解させてしまうこともあるかもしれない。


でも、詩音の暖かさや優しさには、底知れぬ包容力がある。

それはあたしという人間を簡単に飲み込み

人間以外のものさえ大きく理解し包んでしまう。


自然のしくみ、価値、物の本質を、詩音は本能で誰よりも深く知っているのかもしれない。


< 229 / 281 >

この作品をシェア

pagetop