ここにある
あたしが罪悪感でうつむいていれば

「オレ、それはやめておく」

彼が静かに言った。
秋の冷たい風が、何度もあたし達の間を通り過ぎていった。


彼はそのまま、くるりと背を向ける。


行ってしまう……!
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