ここにある
深い紺色の手帳は、高級そうな布地でおおわれていて

『学生証』と金糸でししゅうされていた。

彼に視線で促され開くと

矢吹詩音

英南学園高等部

そのあとに、あたしとあまり変わらない生年月日

そして、目の前にいる綺麗に整った顔立ちと同じ写真があった。
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