ここにある
あたしは『ドムズ』の前まで来ると、大きく深呼吸した。


思わず目まで閉じてしまったあたりが、少しおおげさかな…と思ったが

それだけ照り焼きバーガーが恋しかったのだと納得し、喉をゴクリと鳴らした。


よし、入ろう。

決意を拳に握り、中へ入ろうとした瞬間、暖かい気配が隣に並んだ。

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