憧れの彼と恋する方法
強く照りつける日差しに気がついて目が覚めた時には、朝の9時を回っていた。
点けっ放しだったテレビは、いつの間にか消えている。
寝ぼけながらも自分でちゃんと消したんだろう。
「ふわぁ~、寝すぎた」
腕を伸ばし、硬い体を起こす。
今日はバイトが休みだけど寂しい事に何の予定も入っていない為、とりあえず着替えをして外をブラブラする事にした。
駅から離れたこの場所は、大きなデパートやブランド店なんかは無いけど、小さなカフェや個性的な古着屋や雑貨屋が立ち並んでいて私的には結構気に入っている。
見馴れた道を歩きながら、時々お店に入り「給料入ったら絶対買うぞ」なんて独り言を呟きつつ気に入った商品を目に焼き付けていた。