憧れの彼と恋する方法
その後私は舞美と吉田さんとテレビ局へ向かった。
楽屋に入り、早速ヘアメイク開始。
番宣の為のバラエティーなので、ちょっとカジュアルめに長い髪をアップに仕上げる。
「ありがと~、この髪型かわいい」
舞美がそう言って自分の髪の毛に軽く触れる。
「そう?よかった。ちょっとジュース買ってくるね」
収録までまだ少し時間があった為、局の廊下に置かれている自動販売機へ向かった。
仕事で来るのは2回目だけど、いつ来ても此処は広いな。
スタスタと歩いていると、窓ガラスの向こうに見える渡り廊下が私の目に映った。
その瞬間…
私は窓にへばりつき目を2、3回擦り、信じられないという表情で瞬きをした。