憧れの彼と恋する方法

残された私と沙羅ちゃんは、無言のままとりあえずうどんを食べた。


しばらくして食べ終わった私達は、互いに見つめあう。



「あのさー沙羅ちゃん」


「は、はい!」


背筋を伸ばし、緊張した顔で私を見た。

始めて竜司君と此処で話した時の私も、こんな感じで緊張してたな。


「そんな私なんかに緊張しないで、相談って?」


「はい、すいません。私、メイクの仕事が楽しくて仕方ないんですけど、いつも桜井さんに怒られてばっかりで」


落ち込んだように、肩をすくめた。


「頑張ろうって思っても、私トロイから」


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