憧れの彼と恋する方法
「あ、そうだ!」
突然沙羅ちゃんが思い出したように声を上げた。
「なに?どうした?」
「あの、物凄くずうずうしいんですけど…」
モジモジしながら上目遣いで私の方を見る。
こういう目に男は弱いんだろうな。
実際凄くかわいいし。
「もう一つ相談に乗ってもらいたいんです」
「うん、私でよければ」
私達はうどん屋を出て、近くのファミレスへと移動した。
「彼氏の事なんですけど…」
この一言が始まりだった。
最近彼氏と上手くいっていないという話から、浮気してるんじゃないかって疑ってるという事とか…。
彼氏との出会いから思い出まで、沙羅ちゃんは永遠と話し続けた。
気がつけば時刻は夜中の3時。
殆ど寝ていない私の頭は限界を迎えていた。