憧れの彼と恋する方法
「それで、由希さん今日は暇ですか?」
「え?」
「実はまた海人と、他にも何人かいるんですけど、食事に行くんですよ」
今日、今日は……。
「何か予定があるんですか?」
どうしよう。
行きたいよ…。
出来るだけ多くの時間を竜司君と過ごしたい。
それが本音。
だって、こんな風に会えるのはもうあと少ししかないんだよ。
私には時間がないの。
一緒にいたい。
少しでも長く、竜司君の側に…。
でも…。
「ごめんなさい…。今日は予定があって」
「そっか、残念だけど仕方ないですね」
竜司くんが去った後もずっと、本当にこれで良かったのかと悩み続けた。
本当にこれで…。
竜司君…。