憧れの彼と恋する方法
しばらくすると、沙羅の言葉通りポツポツと雨が降り出してきた。
スタッフは急いで機材を移動。
このままスタジオへと戻る事になった。
「あ~、結構降ってきましたね」
いつの間にか私の隣に立っていた竜司君。
「今日は止まなそうだね」
2人で窓の外を見ながら呟く。
「あ、いたいた由希!」
すると舞美が遠くから手を振り、大きな声で私を呼んだ。
「どうしたの?」
「今日さ、由希ん家行っていい?」
「また飲むの~?」
この前の二日酔いがそうとう辛かったからちょっとしぶっている私。
「いいじゃん、絶対行くからちゃんと家にいてよ」
言い返すまもなく舞美はその場を離れた。