憧れの彼と恋する方法

「失礼だろ」

竜司君が海人君の頭を軽く叩きながら言った。

私も少し酔いが回っているのだろうか、なんだか勢いがついてしまった。


「もう27歳ですけど、彼氏はいません!」


ワインを一口飲み、それが何か?という表情を見せた。


「意外ですね」


そう言ったのは竜司君。

意外ってどういう意味だろう。

彼氏いるって思ってたのかな?


「だって、毎日仕事仕事で彼氏なんか作る暇ないよね」


舞美が赤い顔でそう言った。


「由希さん凄い明るいし、一生懸命だし。結構モテると思いますけど」



そんな事…

竜司君が言っちゃダメだよ。


「全然モテないよ。モテるわけないじゃーん」


平然を装ってそう答えた。

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