憧れの彼と恋する方法
「あの…ところで此処は雑貨屋ですか?
なんだか不思議な物ばかり並んでますけど」
「雑貨屋ね、あんたにはそう見えるかい?」
どう見ても喫茶店じゃなさそうだし古着屋でもない。
変わった趣味の人が好む雑貨屋ってとこじゃないのかな?
「この店はいつでもあるわけじゃない」
そう言ってローズさんは読んでいた本を閉じ、立ち上がった。
「…ですよね。だって、昨日までなかったし」
私の言葉にローズさんは呆れた様な表情をし、このお店の事を語り始めた。
信じられないような話を…。